1人の時間が好きな人の為の1人旅ブログ cafe-travelers

大阪(北摂)と京都のカフェ紹介や旅で訪れたおすすめの観光地や神社、過去に訪れた廃墟等旅の記録も記載しています。基本的に一人で行動しています。趣味の珈琲、ロードバイクやカメラ等『好きなこと』で生きていくをテーマにしたブログです。

【令和】までまもなくの日に【大正】生まれのお爺さんに第二次世界大戦についてと友達って何なのかを教えてもらいました。

こんばんは、ライスマンです。

 

 

4月1日に新元号

令和

が発表されましたね。

 

 

世間全体的にどこか変わるかな?

という淡い期待に浮き足立っている

そんな気がします。

 

 

そんな令和が発表されて間もなく

平成も終わろうとしている日に

私は1人のお爺さんと出会いました。 

 

 

その時の話をホントに

ちょっとだけフィクションを

混ぜて紹介しようと思います。

 

 

フィクションの部分は人名とか 

その類いのものです。

 

 

基本的には 

ノンフィクションで

お送りします。

 

 

お爺さんと私は

私が仕事をしているときに

出会いました。

 

 

私は仕事上高齢者のお客さま

の家に赴くときがあるのです。

 

 

事前の情報ではこの人は94歳。

つまり大正14年生まれ

 

 

インターホンを押すと

元気な声で「今行きまーす」 

  

 

ヘルパーさんかな?

と思いました。

 

 

高齢者の家を訪ねると

ヘルパーさんが対応することは

珍しくありません。

 

 

しかし出てきたのは

お客さまのお爺さん。

 

 

もともと私が対応していた方では

無いので驚きました。

 

 

大正生まれ?と疑いたくなるくらい

元気なお爺さんでした。

 

 

私はとりあえず無難に

仕事を進めることに。

 

 

私の話を一生懸命に聞いてくれる。

とても嬉かった。

 

 

そのうち私はこの人がどんな

人生を送ってきたのか気に

なり始めました。

 

 

お爺さん、お婆さんは昔の事を話すことが

好きなようでよく自分から昔話を

してくれますよね!

 

 

この方は90歳を越えてからでも

同窓会をしてるんだぞ!

と話してくれました。

 

 

私は驚いて

何人くらい集まるんですか?と

聞いてみました。

 

 

すると、二人だけどな、お酒も飲むし

三ヶ月に一回の楽しみだ

と話してくれました。

 

 

そしてその友達と同じクラスだった

という12歳の時の話をしてくれました。

 

 

当時の日本は日中戦争が勃発して

いたと言います。

お爺さんは中学生だったとのこと。

 

 

今のような教育形態ではなく高校、

大学へ進学する人たちは小中学校の

同級生のうちほんの一握り

 

 

お爺さんの周りの人たちはほとんどが

軍に召集されたとのこと。

 

 

お爺さんも詳しくは聞きませんでしたが

就職したとのこと。

 

 

そして、来る第二次世界大戦

 

 

お爺さんは戦争中軍に召集される

ことはなかったといいます。

 

 

今の人たちが聞けば

ラッキーじゃん!😃💕とか

不幸中の幸いですね!と言いますよね。

 

 

でも当時はそういう男は

非国民!!と怒鳴られたそう。

 

 

お爺さんは

本当の敵はアメリカではない。日本の

そういった風潮が敵であることを

私に説明してくれました。

 

 

本当の敵は日本人だった

と当時を振り替えって言いました。

 

 

そんなお爺さんもいよいよ軍に

呼ばれたそうです。その日は

8月15日

 

 

終戦の日です。

 

 

お爺さんは鹿児島に召集されており 

召集されて間もなく大切な話があると

召集された兵士は待機させられました。

 

 

そして、

玉音放送を聞いたと言います。

 

 

お爺さんは大切な話がまさか

終戦を告げる話とは思わなかった

といいます。

 

 

お爺さんに限らず当時の

国民は誰もが負けるとは

思っていなかったと言います。

 

 

今聞けばアメリカという大国を相手に

した負け戦のイメージまでも

ありますが当時は違ったそうです。

 

 

勝つと信じるとかではなく、

苦戦しているのはしっているけど

負けないでしょ!

 

 

誰もが皆そんな感じだったそうです。

 

 

私は思わず

何故ですか?

と聞いてしまいました。

 

 

そしたら今までの日本の戦争は

何だかんだと勝ってきたからねー

と染々語られました。

 

 

お爺さんは戦争の最後の最後に

召集はされたけど結局戦には

でなかったと言います。

 

 

戦争は終わってもそれでやっぱり

非国民だ!等と

罵られたと言います。

 

 

お爺さんの当時の

同級生はほとんど皆

戦争で命を落としたと言います。

 

 

そうして70歳まで

働いて今に至ると言います。

 

 

そうして、冒頭の

同級生との同窓会の話に

なったわけです。

 

 

年に三回の

二人きりの同窓会

 

 

お酒を飲みながら

昔話をして笑い会う。

 

 

お爺さんも元気とは言え94歳。

歩くのもしんどいはずなのに

二人して居酒屋を目指す

 

 

昔と変わらず二人は居酒屋へ足を運ぶ

 

 

何故なら

そこに友達がいるから。

 

 

いまの日本は人間関係が

希薄になってきているように

思います。

 

 

そんな日に友達って何なんだろう

って疑問は結構皆抱いているのかな?

 

 

毎日会ってたら友達?

LINE知ってたら友達?

飲み交わしたら友達?

 

 

逆に

 

 

遠く離れたら友達じゃない?

連絡先消えたら友達じゃない?

とかもうよくわかんないですよね。

 

 

でも、お爺さんはこの話で

友達って何かを教えてくれました。

 

 

距離や連絡先ではない。

 

 

いつまでも、何歳になっても

子供の頃のように笑い会える関係。

 

 

友達とはこういうものであると

お爺さんは教えてくれました。

 

 

その話だと友達めっちゃ少なくなる!

 

 

なんて声も聞こえてきそうですが

そんな人が一人でもいたら幸せ者です。

 

 

上司先輩に気を使って疲れている人が

友達と呼ぶ人にまで気を使うなんて

おかしな話ですよ。

 

 

会社で上司先輩に気を使って

プライベートでお互い愛想笑いの

ように友達にまで気を使ってたら

疲弊しきってしまいますよ。

 

 

ちょっとだけ話が脱線しました。

 

 

子供の頃に皆でやっていたゲームを

子供の頃と同じように笑いあいながら

出きるような人がきっと友達なんだ

 

 

ゲームならきっと上手い下手がある。

 

 

子供の頃は常に全力で

ゲームをしていましたよね。

 

 

上手い人も下手な人も全力で

そこに気の使い等一切ない。

 

 

友達ってそういうもんですよね、

 

 

現代を生きる私たちにとっては簡単に

見えて結構難しい条件かもしれません。

 

 

大正から生きている人の話を

聞く機会は時間が経つにつれて

難しくなると思います。

 

 

貴重な体験だったな…

 

 

今度は仕事ではなく

友達として

お爺さんとお話をしたいなあ