珈琲とぼく
珈琲というのは不思議な飲み物です。
私は珈琲が好きで、趣味として真剣に珈琲に向き合うようになってまだ日が浅く珈琲の事はまだまだ勉強中なのですが、同じ豆でもその日の体調や、特に気持ちで味が変化するのです。
私の淹れ方にムラがあるといってしまえばそれまでなのですが、『ムラ』だけでは無い何か精神的な部分が関わってきていると思うのです。
やはり、気持ち的に追われているとおいしい珈琲は淹れることはできません。
例えば、平日の朝に淹れる珈琲と休日の朝に淹れる珈琲とでは、間違いなく休日の朝に淹れる珈琲がおいしくなるのです。
平日の朝の忙しい時に珈琲をいれても、その後に控えている仕事への不安や悩みで珈琲に雑念が混じっておいしくなくなってしまうものです。
そう考えると珈琲は何か仙人修行のようなものでもあるように思えてきます。
自宅で珈琲を家族や友達に飲んで他愛もない話をする。
こんな時間が1日の中で一番幸せで素敵な時間じゃないかなって思うのです。
だから私は、今やっている超安定した職を辞めてそんな幸せな時間を過ごせるカフェを開こうとしています。
趣味を仕事にするための準備です。
趣味を仕事にしたいと言うと、『その趣味が嫌いになる』だとか『趣味の範囲だからおもしろいんだ』『後悔するぞ』と、まるでその趣味の全てを知っているかのように止めてくる人がいます。
自分がやりたいと思ったことをするのが後悔のない人生です。
朝起きて、珈琲が飲みたかったのなら、お気に入りの珈琲豆を自分の好みで挽いて、良い香りに包まれながらこれから始まる一日に期待を膨らます…
まずは、これくらい余裕を持って生活する、くらいの感じでいいかもしれませんね。
自分が本当にやりたいことをするためにいらない物、邪魔な物はどんどん捨てていきましょう。それが今やっている安定した職業でもです。
仕事は人生の8割を占めています。
定年退職したら…等と考えていては間に合うものも間に合わなくなるかもしれません。
明日ぽっくりと逝ってしまうかもしれませんし、仕事がメインの生活になるので本当にやりたいことは後回しになってしまいます。
本当にやりたいことで生きていくのであればどんな小さな事でもまずは『一歩』を踏み出すことです。
そんな人生を送るために、知識や能力は必要かもしれませんが、それよりも『やりたいという気持ち』をぶれずに強く持つことが必要です。